オリーブオイル石けんは乾燥肌・ニキビ・髪ダメージに効果があります。ここでは肌の弱い私が3年使って本当に良いと実感できたものだけを具体的に紹介しています。マルセイユ・アレッポなど人気せっけんの効能や効き目を比較したい人の参考になれば幸いです。自作用レシピも掲載。
オリーブオイル石けんの効果・効能が予想以上
- 混合肌(脂+乾燥)がかなり改善した
- 頭皮のかゆみや荒れがなくなった
- 汗疱(てのひらの水泡)がなくなった
まずは3年使用した私がおすすめTop8のオリーブオイル石けんを紹介します。
毛質・毛量を改善した石けんシャンプーについては別の記事で解説しています▼
おすすめのオリーブ石鹸8選
1位:キヨエオリーブせっけん

- 完全無農薬栽培のオリーブオイルを使ったせっけん
- ノンフィルター製法なのでオリーブ本来の成分が生きている
- 3種類(ラベンダー・グレープフルーツ・ユーカリ)の天然精油でリラックスできる
キヨエは完全無農薬のオリーブオイル(Kiyoeオリーブジュース)で有名なメーカーですが、このオリーブジュースを原料に作っている完全無添加のオリーブオイル石けんが、とても良い品質です。
かなりたくさんのオリーブオイル石けんを使ってきましたが、原料が完全無農薬オリーブの石鹸はキヨエ以外に見たことがないです。
2位:無添加工房OKADA(岡田)オリーブオイル100%石けん


- 家族の肌の悩みから生まれた石けん
- 精製オリーブオイル100%
- コールドプロセス製法で製造

国産石けん+100%オリーブオイル使用+コールドプロセス製法・・という最高のコンビネーションの石けんです。
アトピー肌の家族を思って石けん作りをスタートしたというOKADAさんの言葉通り、アトピー肌や敏感肌の改善に100%効く石けんです。
値段が高いことだけが唯一の欠点ですが、洗顔用・メイク落とし用、など小部位用(または肌荒れ時用)などであれば長く使うことができます。
3位:カサブ石けん
- 「アレッポの石鹸」を見本にした日本製のせっけん
- オリーブオイルの成分が生きるコールドプロセス製法
- ローレルの香り(ハーブ系)で癒される

カサブ石けんは日本(千葉県)で生産されている数少ない国産のオリーブオイル石けんです。
アレッポの石鹸を見本にして作っていると記載されていますが、品質としてはアレッポより断然良いと言い切れます。
石けんのカッティングにばらつきがなく、パッキングが丁寧でさすが日本製!という印象です。
アレッポの石鹸よりも表面~中の石鹸の質が均一で、泡立ち・伸びもよく、全体のバランスがとても良いオリーブオイル石けんです。
100gあたりの値段が950円と若干高めですが、石けん自体は滑らかで(ちょっと固めのバターくらいの感じ)包丁などでもスッと切れるので、特に洗顔などに小分けにして使う方法に向いています。
4位:マジックソープ ベビーマイルド



オリーブオイル・ホホバオイル・パーム油・アサ種子油の4種類の植物オイルを原料にした石けん。 保湿力の高いオイルを厳選しているので、石けんで洗ったあとの独特のつっぱり感が苦手という人に向いています。 全身用に使いたい人には、次に紹介するアレッポよりもこちらをおすすめします。
5位:アレッポ オリーブとローレルの石鹸


- 無農薬のローレル油10%+オリーブオイル90%を使用
- 界面活性剤などの化学物質は未使用
- 1996年から石鹸作りを手がける職人たちによる製品

アレッポの石けんはオリーブオイル石けんの中でもかなり有名なブランドです。
カッティング・パッキングはやや雑ですが、石けんの伸びがよく、オリーブオイル石けん独自の粘り感もあります。
手のひらサイズの石鹸2つで900円とかなりコスパがよいので、オリーブオイル石けんをボディソープとしてガシガシ使っていきたい人にはおすすめ。
ただ匂いにクセがあり、例えると「油性粘土のような感じ」なので、洗顔には向きません。
6位:サボン ド マルセイユ オリーブ


- フランスのせっけん製造老舗「マリウスファーブル社」製
- オリーブオイル+パームオイルのみを主原料に使用
- 伝統的な窯炊き&けん化の行程で製造

サボンドマルセイユはフランス製のオリーブオイル石けんです。
釜炊き製法の石鹸ということもあり、洗いあがりのしっとり感がやや強いです。 100gが400円なので、100gが250円のアレッポと比較すると倍の値段ですが、見た目の良さ・梱包の丁寧さ以外は、ほぼ同格です。
アレッポと違って外側までオリーブオイル色の石けんなので、見た目の第一印象はマルセイユが◎
7位:パトーニス ギリシャの石鹸


- オーガニックオリーブオイル100%
- 無農薬オリーブとギリシャの海の天然塩を使用
- 肌・髪・メイク落としに使える&敏感肌に優しい

パトーニスの石鹸はギリシャ国内で生産している石鹸です(現在は一時的にトルコで生産)。
アレッポの石鹸と似ていますが、パトーニスの方が匂いが少なく、普通の石鹸に近いのがポイントです。
無農薬オリーブオイル+天然塩を原料にしているので、その分値段は高いですが、刺激物質をとことん減らしたい人には良いと思います。
梱包の質はアレッポと同格で、2個セットのサイズ感に若干ばらつきがあるのがデメリットかもしれません。
8位:メートル・サボン・ド・マルセイユ


- オリーブオイルとココナッツオイルを原料に使用
- 合成添加物を一切使用していない
- サボンドマルセイユ正規認証取得商品

一つの単価でいうと百均レベルのコスパで買えるので、とにかく量を消費したい(普通のせっけんとしてガシガシ使いたい)時におすすめです。
粘りの強さや、伸びの良さなどのオリーブオイルせっけん独自の質感はしっかりと実感できるので、まずは安いオリーブオイル石鹸で使い心地を試したい人にも◎
9位:ガミラシークレットソープ


- エキストラオリーブオイルを主成分として使用
- 天然ハーブを香料の原料に使用
- 100%天然成分・無添加

「天然の香り成分による癒し」を追求した石けんで、単価がとても高いのですが、香りの質は値段相応で、パッケージがオシャレなのでプレゼント向きです。
香りの種類がオリジナルの他にゼラニウム,ラベンダー,ローズマリー,スペアミントと種類があるので好みに合わせて選べるところが◎
オリーブオイル石鹸でよくある疑問Q&A
オリーブオイルの含有量は高い方がいい?
オリーブオイル石けんには、オリーブオイル100%と明記されているものと、そうでないものがあります。
でも「オリーブオイル100%のものが必ずしも肌に一番よいのか??」というと、そうではないです。
オリーブオイル自体の質がピンキリなので、エキストラバージン100%オリーブオイルを使っていたとしても、肌に合わない場合も多々あるからです。
ただ、「オリーブ石けん」として含有量を明記せずに販売している石鹸の多くは、他の植物性オイル(パーム油やココナッツ油etc)とブレンドしているだけでなく、香料や着色料など、肌にとって刺激になる材料を加えていることが多いので、肌ストレスを減らす目的で石けんを選ぶ場合は、原料の明記がシンプルで信頼できるものを選ぶ方が良いです。
ちなみにこれまで私が使った中のオリーブオイル100%の石鹸の中で一番よかったのはOKADAの石鹸です。 ▶OKADA石けんのスペックへ 日本人の肌に合うように作られているということも大きなポイントですね。
オリーブオイル石けんは泡立ちが悪い?

▲オリーブオイル石けん(カサブ石けん)を手だけで泡立ててみた状態がこちら。
オリーブオイルの石鹸は、通常の石鹸に比べると泡立ちが少ないと言われますが、実際に使ってみると「泡立ちの悪さ」が気になる事はありません。
というのも、オリーブオイル石けんは普通の石鹸と比べて粘り気が強く、伸びがいいので、肌なじみがよく、泡立ちの少なさで洗浄力が落ちていると感じないからです。
むしろ泡立ちが少な目であることで肌なじみがよく、顔表面の油脂やメイクなども落ちやすい感覚です。
釜炊き製法VSコールドプロセス製法!?どちらが上?
オリーブオイル石けんの製造方法には「釜炊き鹸化法」と「コールドプロセス製法」の2種類があります。
違いを簡単にいうと、低コストで製造できるのが釜炊き製法、高コストになるのがコールドプロセス製法の石鹸です。
洗浄力自体の差はほとんどないですが、石けんそのものに含まれるビタミンの量はコールドプロセス製法の石鹸の方が上です。
釜炊き鹸化法 | 一般的な石鹸の製法:別名ホットプロセス。加熱して石鹸にする製法だが、保湿成分としてグリセリンが残るため、やわらかい洗いあがりになる。 |
---|---|
コールドプロセス製法 | 熱を加えずに自然冷却・乾燥させて石鹸を作る方法。オイルに含まれるビタミンやポリフェノールが残るため、より美容効果が高いことが特徴。 |
コールドプロセス製法は熱処理をしないため、オリーブオイル自体のビタミンが残っており、それによって肌のバリア機能を高める効果があると考えられています。
コールドプロセス製法の石けんは、自然乾燥させる工程で最低でも2カ月かかるので、保存コストなどで値段は高めになっています。
洗浄だけでなく、肌機能を改善したい場合はコールドプロセス製法の石鹸を選ぶ方が良いと思います。


髪・体・顔でオリーブオイル石けんは使い分ける?
値段にこだわらないという人であれば、OKADA石けん・カサブ石けんを全身で使うに越したことはありません。 ▼OKADA・カサブがおすすめの理由
- 香りが良い(独特の油臭が少ない)
- オリーブオイルの含有率が高い
- 国産で品質管理が信頼できる
ただ、コストの面から石けんを選びたい場合は、石けん素地で作られた全身用石けんを使う方が良いです。
肌荒れ・ニキビ・アトピー肌・薄毛に効くと言われる理由は?
肌トラブルには種類があり、それぞれ原因も違います。
肌荒れ | 添加物・紫外線などによる刺激 |
---|---|
ニキビ | 毛穴のつまり・バリア機能低下 |
アトピー肌 | 肌への刺激物質 |
薄毛 | 毛穴のつまり・地肌の非活性化 |
オリーブオイル石鹸には肌成分でもある保湿成分のスクワランが多く含まれ、肌に溶けるように汚れを落としてくれます。
オリーブオイルの抗酸化成分(ポリフェノール)は肌細胞の機能を活性化するだけでなく、紫外線による肌細胞の酸化も軽減してくれます。
つまり、肌ストレスがなく汚れを落とす+肌細胞に本来の機能を取り戻させることができるのがオリーブオイル石けんなのですね。
マルセイユ石けんがダイソー(100均)で買える?
実は100円均一ショップの「ダイソー」でもマルセイユ・オリーブ石けんが販売されています。 マルセイユ・オリーブオイル石けんを名乗るにはいくつかの条件があり、これを満たしていればフランス・マルセイユ以外で製造したものでも「マルセイユ石けん(サボン・ド・マルセイユ)」を名乗ってよいことになっているんですね。
ダイソーで売っている「マルセイユ石けん」はいくつか種類がありますが、オリーブオイルを原料にしたマルセイユ石けんは「Olive」のみですので注意して下さい。
ニキビ・アトピー・薄毛の人へ|オリーブオイル石けんの使い方
1.こすらず洗う(基本)

石けんを使うときに「ゴシゴシ」は厳禁です。 確かにこすったほうが「洗っている感」があるので、どうしてもゴシゴシがクセになっている人も多いと思います。
ですが、そもそも石けん成分(アルカリ性)と皮脂よごれ(酸性)を中和させて落とすということで、一度中和したらそれ以上の洗浄効果はないのです。
まだ皮脂が残っている感じがある場合は一度洗い流してから、もう一度新しく石鹸を手にとってなじませる方法がオススメです。
2.水~ぬるま湯で洗う

特に寒い時期に「熱めのお湯」で洗顔していませんか? 確かにお湯で洗うと洗いあがりの「さっぱり感」があるのでお湯で洗うのが好き!という人も多くいます。
ですが、お湯で洗う=皮脂を落としすぎる(油抜き効果)=肌バリアが低下する原因になります。 オリーブオイル石けんの良さを生かすには「冷水」洗顔がおすすめです。
冷水だとオイルの成分と肌がうまく調和するだけでなく、毛穴引き締め効果で洗いあがりがツルツルになりますよ。
3.こすらずにタオルドライ|ゴシゴシ拭き厳禁

洗った後に「タオルでゴシゴシ!」していませんか?!
これは洗顔の「手でゴシゴシ」よりも厳禁です。 というのもタオルと肌の摩擦があるので、なるべく肌との摩擦がないよう、タオルで押さえるようなイメージで水分を拭き取るのがオススメ。
時々ピーリング効果(古い角質を取る)のある洗顔石けんなどがありますが、肌荒れしやすい人や、ニキビ肌の人は使用しないほうが無難です。
肌はそれぞれの状態に合わせて肌細胞を生成しているので、無理に表面の角質を剥がしてしまうと「肌再生のリズム」を崩してしまいなかなか肌表面が整いません。
4.きしみ対策推奨(髪)
オリーブオイル石けんで髪を洗うと、「頭皮(毛穴)のサッパリ感」がクセになるのでやめられない!のですが、同時に独特な「きしみ」が気になる人も多いと思います。
カンタンな「きしみ」対策としては、お風呂上りに肌用保湿クリームをなじませるという方法があります。
髪も地肌も同じ細胞から派生しているので、同じようにケアできるというわけですね。
これならリンスによる地肌の不快感を回避でき、髪質もケアすることができます。
一番相性がよくオススメなのは「オリーブオイル」が主成分の無印良品の保湿クリームです。
正直これがあればリンスしているのと手触りは変わりません。 ▶無印良品バランス肌用保湿クリーム もう一つ、きしみ対策として市販の「石けんシャンプー専用リンス」を使うという方法もあります。
▶石けんシャンプー用リンス 一般的なリンスと異なり、アルカリ性になった髪の毛表面を弱酸性成分で中和するだけなので、洗いあがりがぬるぬるになることなく、髪の毛をケアできます。
【レシピ】オリーブオイル石けんの作り方
石けんの材料
オリーブオイルの石けんを自作するための材料はなんとたったの3つ。
- オリーブオイル 600g
- 苛性ソーダ 70g ※薬局で購入
- 精製水 180g ※薬局で購入


- イタリア国内の大手「モンテ物産」のオリジナルブランド
- 国際オリーブ協会(IOC)の基準をクリアしたオイル
- 酸度1%以下で質が高い
おはようございます。少し早いですが開店しました。綺麗な手作り石けんは、いかがでしょうか?乾燥してくる季節、保湿に優れたオリーブオイルとスイートアーモンド入りです。1つ400円 pic.twitter.com/oDJHqDxuhN — クラフトハウスタイム 手作り雑貨市情報 (@thyme_furima) 2018年11月10日
オリーブオイル石けんの作り方
- 材料を分量どおり計って入れ物に分ける。
- 苛性ソーダと水を混ぜる。
- オリーブオイルと苛性ソーダ水を40~50度位にする。
- オリーブオイルに苛性ソーダ水を少しずつ入れる。
- ブレンダーで混ぜる。
- 型に流しいれてタオルなどで保温し、1日おく。
- カットし、1カ月熟成(乾燥)させて完成!!
【おまけ】一緒に使うと便利なアイテム
ソープカッター


オリーブオイル石けんは水を吸いやすく、ふやけやすい事が特徴。
水がかからない場所に置くことも、長持ちさせるコツですが、初めから小さく切って使うことでコスパよく石けんを消費することができます。
普通の包丁やカッターで切るとモロモロに割れてしまい上手く切るのが難しいですが、石けん専用のカッターを使えば好みのサイズにカットして使用できます。
あわだてネット


オリーブオイル石けんは普通の石けんより泡立ちが少ないことが特徴。
洗顔用にオリーブオイル石けんを使いたい人には「洗顔用の泡立てネット」は必須アイテム。
細かな上質の泡で洗うことによって、肌を摩擦で傷つけることなく洗顔ができます。
まとめ
もともと色々なオリーブオイル(食べるほう)を比べるのが好きだったのですが、ふとしたきっかけで石けんを手に取り、その良さに感動したので記事にしました。
